こんにちは、花小金井と申します。
私は、賃貸住宅の管理を長年しております。
しかし、人生いろいろ。様々な事に立会致しました。
その中で、最近多いのが高齢者の問題です。孤独死なども日常茶飯事です。
今回のお話は、そんな物騒な話ではなく、高齢者の御夫婦が施設に入る事になり、その後の片付けのお話です。
私の経験が少しでもお役に立てば幸いです。
とにかくすごい荷物だ!
長年住んでいると荷物が貯まる。これはどこの家でも一緒!
高齢者ともなると、なかなか片付けも億劫になり溜まる一方である。
ある日、連絡が入った。「上の住民が水漏れを起こす。何とかしてくれ!」よくある話である。
そのお宅にお邪魔すると・・。高齢者の2人暮らしである。
痴呆も入っているようで、少々話に困ってしまった。包括支援センターの人に聞いてみると、もう、2人での生活は無理なようである。
助かることに御子息が3人いるので相談してみた。
取り敢えず、病院に入院してもらって、その後、2人とも施設に入ることになった。
普通は、これでおしまいなのだが、これからが大変であった。
なんと、その引越しというか、遺品整理というか手伝う羽目になってしまったのである。
まあ、今までにもあるけどね。
処分する当日
事前の打ち合わせで、整理というかもう処分することに決めてあった。
整理なんかしていると、いつまで経っても終わらないからである。もう産廃処分である。
要するに何でもかんでも捨ててしまう事である、市の処分場に予約を入れて1トンいくらの計算である。
身内でやると進まない!
これはしょうがないことである。整理をしている最中に「あっこれ、懐かしい!あなたが小学校の時の絵だよ。」
と言う話になってしまう。
柱に刻んだ身長を測ったキズなんかどこの家でもあるからね。だいたい年齢と日付が書いてあるね。
そんなものを見つけると、瞬間にタイムスリップしてしまう。作業がストップしてしまうけど致し方ないことだ。
その点、ワシは赤の他人である。情け容赦なく物を捨てられる。もう悪魔だな!
貴重品は?
そういった物がある場合は、ご家族に確認してもらった。やたら捨てられないからね。
通帳らしき証券みたいなものが見つかったので確認してもらおうと思った時の目の色が違ったのには驚いた!
一目散に飛んできたな!イナズマンだな。
その中で困るのが着物である!
着物が5枚と帯が押入れから出てきた!
着物といえば=貴重品。という認識があるのでやたらに捨てるわけには行かない。
一昔前は、着物といっても大島紬ならわかるが、需要もなく二束三文であった。
しかし、今は、時代が違う!都心のコンビニ店員なんか日本人などいない。ほとんどが外人さんなのだ!
そう、日本人より海外向けなのである。オリンピックもあるしこれからが需要があるのだ。
外人さんにとっては着物といえば大人気なのである。
なので坂上忍が着物買取のTVCMでをやっているのだ。バイセルという会社のCMである。
ギャラの高い坂上忍をCMに使うなんて、かなり気合の入れようである。儲かっている動かぬ証拠なのだ!
と言うことで捨てるのはもったいない!という事になる。
着物は、キッチと管理されていることが多い。
専用の箱に入っている場合が多い。当時はかなり高価なものだったと見当がつく。
御子息たちは、リサイクルショップに!なんて言っていたが、リサイクルショップなんぞタダも同然、キロいくら!なんてお店もある。
キングファミリーなんかは重さの買取である。
なんでそんなこと知っているの?
実は、ワシの家の周りはリサイクルショップだらけなのである。一時期、かなり回り尽くしたので、買取なのど検討はつくのだ。
ちなみにトレジャーファクトリーなどは、定価の1/10以下で買取って、定価の1/3の値段で売っているのだ。激しく儲けているな!
と言うことでリサイクルショップなどに売るなんて勿体無いのである。
御子息は、ワシの話にウンウンとうなずき、着物類はダンボールに詰めて持ち帰ったのです。賢明である。
着物を少しでも高く売る為にワシが直伝した荒技とは!
坂上忍の着物専門の買取業者に買い取ってもらう・・・・。
それじゃ能がないだろう。見くびってもらっては困る!
これは、ワシがブランド品を売る時に使う手なのだが、まずは、ブランディアなんかに送りつけるのである。
送料も掛からないし、金額が気に入らなければ送り返してくれるのだ。
そう、ワシは、買取価格を調べるために買取業者を利用しているのだ!でも着物の場合は返却の場合、自分の負担である。ケチくさいのう・・。
着物の場合は、似たような着物(帯でも良い)を2枚用意してを別々業者に送りつける!
似たような着物がわからんな。もうこれは、見た目しかない!素人だからしょうがない。
でも、買取価格っていうのは業者によってかなり差が出るのだ。金額を見ればわかると思うぞィ。
そして、どちか高い買取業者がわかる!安い方は諦めて売る。
残りは高い方の買取り業者を利用するのだ。無駄な費用は一切掛からない。2ヶ所送る手間だけだな。
このくらいは、やらんとイカンな。
追加、取り敢えずこの2つだな。
買取業屋はどこがいいのか書いていなかったな。申し訳ない。m(_ _)m
上が坂上忍で下が地味な着物買取業者である。着物買取に地味や派手など関係ない。
引越しや整理する時は、何事も大雑把になりがちである。
普通ならしないこともやってしまう。疲れているし、早く終わらせたいからね。
そんな事で少し落ち着いてから買取業者を探す事をオススメする。
その人にとっては、思い出のある貴重なものである。処分するより全然有意義な行いだし喜ぶと思う。
あっ!|゚Д゚))) まだ健在だな・・。し、失礼した。m(_ _)m
ひと仕事終え、奥さんに報告した!
「なにが荒技よ!ただ売るだけじゃない。馬鹿なこと言ってないで早くご飯済ませてよ。かたずかないから!」
「お、おのれワシが編み出した大技を愚弄するつもりかぁ!早く飯を食えとは何事だぁ!ヽ(`Д´)ノ」
一括してやったぞィ!嘘である。そんな事言えんからな。
まったく、仕事以外のことをやって尚且つ、少しでも高く売れるように・・ブツブツ。
終わりに
今はどこもかしこも外国人ばかりである。和風がウケているのだ。
これからもその風潮は盛り上がってくるだろう。ありがたい事である。
日本の文化の象徴である着物を売りつけ、イヤ伝承してだな、広く広めたいものである。
少しは、参考になってであろうか、まあ、何事も知らないよりマシだからね。ご健闘を祈り、この話はおしまいにしたいと思います。