音のトラブルは、クレームのなかで一番多い『トラブルキング』と言えます。
正に集合住宅の天敵です。(ホント!)
音のトラブル 原因を特定するのがとても厄介です。
というか、本人しか聞こえない音もあるんです!
この記事に書いてあることは、ほとんどが昭和の古い団地です。はっきり言うと、もう古いんですね。作りが・・。
普通の騒音
「上階の子供たちが騒いでいる。」「ドスドスと深夜に騒音をたてる!」
「夜中にドアたたく・閉める音がうるさい」
「エアコンの室外機がうるさい!」など
これらの事は、注意すれば解決する事が出来ます。
管理主任が、階段室やエレベーターに注意のビラを貼る。
アンケートをして回るなど。
アンケートなんかしても「はい!そうです。」なんて人はいません。
やる事に意義があります。
そうする事で、わかってもらえるようにね。
2階の騒音に賠償命令=「子供のしつけ当然」-東京地裁時事通信
こんな事例もあります。
原因がこんな事なら、なんとかなる。
それには、一方の意見ばかり聞いていたら話にならないので、両方の話を聞き原因がこれだと分かれば注意できるし、改善方法なども一緒に考える事もできるからね。
足音が響くなら、床にマットを置く。
敷居の開け閉めが響くなら、スポンジテープを貼る。など
そんな事で改善できるなんて事は希で、ほとんどが感情論になることが多いなぁ。
こうなると、どうしようもないので最終的には3者で面接を行うことになる。
お互いの意見を交換するのです。
そこで取っ組み合いになったら?そんな事は今までにないですね。
とんでもない人もいましたけどね。※過激なのでここには書けません。
そこで解決!すればいいのだけれど、それもまた稀なのだな。
一時的には、解決するのだが、また繰り返し・・。
結果は、その担当者の経験によっても変わってくるけれどね。
しかし、上記の理由では無いのにコンコン・キンキン・ゴルフボールを床に落とす様な音がすることがあります。
これは、排水立管が熱により伸縮してきしむ音が原因です。
塩ビ製の立管ではありませんが、金属製の立管がこのような音をたてます。
特に浴室の立管が多いようです。古い団地に多い事ですが、お風呂に入ってお湯を使い排水する。
すると浴室排水立管が暖まり膨張する。そして、立管が冷えて元に戻ろうとする時にきしむ音がする。
新しい団地では、立管材料が可とう製をもたせたものを使用していますのでこのような事はおこりません。
それと、ちゃんと防音してあります。配管むき出しではないですからね。
音の問題は排水管のきしみが原因な事がほとんどなのです。
といっても信じない人が多いのですけれどね。
これ、治すのは無理です。建て替えるしかございません。
ウォーターハンマー現象があります。
ゴゴゴ、ガガガ!短時間になる場合が多いです。鳴り続けることはありません。
ウォーターハンマーとは?
水道管内の圧力の急激な変動のために生じる騒音・振動現象のこと。
ハンマーでたたくような音を発生させため、ウォーターハンマー(水撃作用)という。
水栓を急に閉めると、それまでスムーズに流れていた管内の水が急に停止することで、大きな圧力変動がおこす。
その圧力変動が、配管を伝わり配管を振動させたり、大きな衝撃音を発生させるのです。
ウォーターハンマーはすぐにわかりますから対応が以外と楽です。
連絡すれば、すぐに調査してくれます。原因は、配管の支持がなにかの理由で甘くなっていることがほとんでです。
こんな事がすぐわからない様ならその担当がヘボという事です。違う担当に変えてもらいましょう。
最近は担当者によって力量が違うことが多いです。ヘボに当たるといつまでも時間ばかりかかります。
なんで、ヘボが多いのか?中途採用の素人が多くなったからです。ちゃんとした技術者はURの担当なんてしませんから。
昔からいる人は優秀ですけどね。
騒音問題で徹夜
あまりにも原因がわからないので、音のする時間に居住者の部屋で聞いていた事があります。
1回目は朝の4時です。こうなったら徹底的に!と思い集会所で待機。音が鳴ったら電話してください。という事だったのですがそういう時には鳴らないんですね。よくある事です。そんな事は気にしません。
2回目は、夜の11時。居住者の部屋で待ち構えていました。今日こそは!
「今音がしましたよね!」「へっ?しました?」かなり微量な音です。
原因はすぐにわかりました。メーターボックスです。水道管には逆止弁というのが付いています。
これは、水の逆流を防ぐために取り付けられています。水道局の指導ですね。
これが、鳴っていたのです。すぐ直したのは言うまでもございません。
と言ってもこの逆止弁は水道局の指定品なのです。要するに指定品しか付けられないという事です。それに地域によって仕様が違います。
管轄の水道局に文句を言ったことがあるのです。「こんなのよく指定しましたね。」とね。
「都型(東京都)の物と交換しますよ。」「け、結構です!どうぞ。」
なんだその対応はぁ!言いませんでいたけど、こんな具合でした。
水道局の指定品なんだから、水道局さん費用出してくれませんか?
このような問い合わせ多いんじゃないんですか?
「・・・・・。」
東京都のものならこんな事になりませんよ。
「いや~!それはちょっと・・。」
これ以上言うとクレームになるのでやめました。(^。^)
話は戻りますが、かなり微量な音です。これ気になる?という感じですね。一緒に住んでいた息子さんは呆れ顔でした。
なんとか原因は掴めましたけれど。こういう事が多いです。
ほんとに騒音であれば、すぐに何とでもなります。微量の音に敏感なのは高齢の方です。眠りが浅いのですね。
上記の事は、東京都以外の埼玉、千葉、神奈川県の話です。周りも静かなので余計に音が気になる事もあるのでしょう。
古い建物は、それなり!
昭和30年代~50年代に出来た団地の床・壁の厚さは、120~150mmくらいです。
15cm向こうは、人がいるのです。
新しい団地では、200mmくらいです。給水や排水立管もちゃんとP.S(パイプスペース)の中にあり、防音処理もしてあります。
古い団地は、立管が露出している住宅も多くあります。ですので、決して上階の居住者が音をたてている訳ではないのです。
足音もします。トイレの流す音もします。
昔、ワシがオンボロアパートに住んでいた時なんか、隣のオヤジのくしゃみなんか筒抜け!あまり気にもしなかったな。
気になる人は、昔のことを思い出して欲しい。うるさいと思うかもしれないがその団地は、40年も前からそんなものなのである。
昨日今日始まった事ではない。何も変わってはいない、改善する方法はだた一つ。建て替えることだけなのである。
建て替えるといずれ家賃が上がる。倍くらいにね。
上階の居住者がうるさい!などの苦情は、UR賃貸にかかわらず多いです。
- 音=上階。思い込んでしまう人が多いのも事実です。
- そして、一回思い込むと気にしすぎる様になります。
隣で音がする!
ほんとに音がすることもありますが、特に微妙な音の時、響き方は人間の耳では、判断できない場合もあります。
もう、全然違う場所!ということが多いのです。
でも、自分の耳を信じてしまいます。それが大きな間違いなのです。こんな事は、しょっちゅうあります。
調査してもらい、結果を待ってから原因者に注意してください。話が大きくなって、収拾がつかなくなります。
工事の音がうるさい!
工事の騒音で、電話がありました。
「上で工事しているので煩くて、テレビも見れないんだ!」
確かに、電話の向こうからすごい爆音が!「ガガガ━━━━!!」
慌てて、どこで工事をしているか調べてみると・・。
上で工事なんかしていません!あれっ!と思い、近隣を調べたらかなり離れた場所でした。
音っていうのは、予測がつかない。そんな事を思ったことがあります。
寝ていると、変音な音がする!
伺ってみると、工場地帯にある建物なので昼間からうるさかったです。
「ドンドン、ガーガー」と作業音がしています。
「いつうるさいんですか?」と聞くと、「夜寝ていると、床から音がするんです。」
という事で、床に耳を当て、しばらく聞いてみました。
人の部屋で、床に耳を当てている。
ただ2人で寝てるようにしか見えませんね。今思うとなんか変です。
しばらくすると男性が「今しました!」はい、確かに音はしました。
しかし、私には、ものすごく微量の音でした。
スイッチを付ける音より小さい。1/5位の音です。
「これ、気になりますか?」思わず言いました。
「このくらいの音は、集合住宅なんでしますよ。」
男性は「そ、そうですか、実は、会社の人間に同じことを言ったら、病院行ったほうがいいじゃないの?耳の病気かも。」と言われていたそうです。
本人しか聞こえない音!
お経!
「寝てるとお教が聞こえる!」
上の人、なんか変な宗教でもやってるんじゃないですか?
調べてみると、そんなもん唱えてません、やってません。
Hな声!
「喘ぎ声がすごい。全くいい加減にして!」
上の人が、凄いんです!もう昼間っから。
「あんたも好きねぇ。」と言ってやった。(加藤茶か!)
上の人、80歳近いんですけど・・。
どう見ても、どっから見ても、そんな事はない!
上階のお婆ちゃんも「何バカな事言ってんのよ。迷惑してんのよ!」ごもっともです。
ちゃんとした音なら調査すればわかります。そして、解決できます。
しかし、本人の問題も多いです。かなり多いです。
事例など上げればキリがないのです。でも、みんな言うこと同じです。
そして、いつも同じ人です。これ以上は、書く事は、ございません。
花小金井の一言!
上階・下階とのトラブルで悩み、ノイローゼになるくらいなら、さっさと転居した方が、得な場合が多いです。古い団地に多い事です。やはり新しい建物をお勧めします。仕様が雲泥の差です。